大切なお菓子がどうやって誕生をしたのか、ご紹介します。
興味のあるお菓子の名前をクリックしてください。文章が表示されます。
幼馴染の誕生日プレゼントは、いつからか、私のお菓子をプレゼントするようになりました。
長年プレゼント交換をしているので、途中から、ネタもなくなり、
「何が欲しい?」と、聞いたら、私の手作りのお菓子が一番うれしいとの事です。
いつもは、おすそ分けなので、自分が味見をした余りとか、作りすぎたものとか、
試作とか、駄作とか、近所なので、作るたびに持っていきました。
・・・私のお菓子で本当にいいのか?・・・
初めて、ホールのケーキをプレゼントすることにしたのですが、
ホールのお菓子をプレゼントする事は、
自分が味見をしないで、人に渡さないといけない。
焼く前の生地の味見はできても、焼き上がりを割って確認は出来ない。
こんなに責任がいる作業とは思いませんでした。
「ガトーショコラ」が2~3年、それから「かぼちゃのプリン」をリクエストされるようになりました。
本当に、嬉しそうに、美味しそうに食べてもらえるから、
そのたびに、驚かせよう!感動させよう!と、気合を入れて焼き上げていました。
進化を続けて、ラム酒を入れたかぼちゃに、大人っぽい味のカラメルを入れた、
デザートらしい味が完成しました。
店頭では、小さなお子様でも安心をして食べれるように、
カラメル無し、粗糖でやさしい甘みをプラスした、かぼちゃたっぷりのプリンと2種類を作っています。
チーズケーキ同様、小さなホールのお菓子と思って、大切に焼いています。
今考えると、たまに、とんでもないお菓子も作っていたと思います。
それをすべて、美味しい美味しいといって、食べてくれていた幼馴染。
試食という人体実験に付き合ってくれた、貴重な友人です。
最初は、ほうじ茶クッキーを作るところからでした。
開店前、いとこに結婚式のお土産のお菓子を作って欲しいと依頼をもらいました。
京都らしいお菓子との事で、せっせこ、せっせこ、私の大好きな京都のお茶屋さんの
ほうじ茶でクッキーを作ろうと考えました。なかなか味が決まらず、悩みます。
悩んでいる時に、ふと。。。
ツリー型什器をデザインして頂いた、建築士さんのお顔が浮かんだんです。
いつも、パタパタとお忙しくされているんですが、
とってもハツラツとされていて、私も元気を頂く、そんな方です。
そんな人が疲れた時、どうなるんだろうって。。。
休日に、紅茶を入れて、クッキーを優雅に楽しみたいが。。。
ほうじ茶入りのクッキーだったら、一石二鳥という訳で、
寝巻きで、ボソボソと食べている。
それを見た娘さんに怒られる。
・・・すべてが私の妄想なのですが、
それを建築士さんに話すと・・・
「あはは≧(´▽`)≦アハハハ、それいいですね~」
って、否定しましょうよっ。。。
0000000000000000000000
開店当初、5種類のクッキーから始まりました。
厨房の外から、ツリー型什器に並んだお菓子を眺めながら考えました。
この棚にどうやって、お菓子を飾ると楽しんでもらえるんだろう。。。
まずは、什器考案の建築士さんを、シュミレーションの主役で妄想します。
彼女が、入ってくる。彼女は、お菓子を選ぶために、
狭い店内だけど、くるくる、くるくる何度も回る。。。
いっぱい、回ってもらえるために、
とりあえず、クッキーを毎週1種類増やす事から、始めよう!
建築士さんのお名前を頂き、
より子の休日シリーズが始まりました。
クッキーの種類を増やす事は、すぐに限界がきてしまいましたが、
毎日、新しい味が誕生する努力は継続中です。
夜店などの商店街の行事、出店があったときなど、
イベントの時に作っています。
焼いた時に、甘い良い香りがするので、
お客様の目の前で焼いてお出ししています。
外がトロっと、中がふんわりとした食感は、
高級な綿菓子のような、ムースのような、甘くやさしいお味です。
子供の頃、親に買ってもらった本に載っていたのですが、
そのお菓子の本は、細かい写真などのっていないので、理解不可能!
グミとも違う、 甘いだけの固まった卵白???食べれるような事にはなりません。
ふと、今だったら、作れるかも。。。
なんとなく、作ってみたら、なんとか形になりました。
でも、美味しくなかったので、焼いてみたら、
「食べれる!(ゼラチン卵白では無い!)」
そこから、配合に工夫を凝らし、ふわとろの食感が完成しました。
イベントの気候や雰囲気を考えて作っています。
私のガトーショコラは、正確には、「情熱の」ガトーショコラっていいます。
思考錯誤を始めた頃、人から違いを聞かれ、
「私のガトーショコラは、「情熱の」ガトーショコラです。」
って、軽い気持ちで言った事が、今に続いています。
そして、ガトーショコラは、進化中・・・
現在は、三代目ガトーショコラが並んでいます。
私は、「情熱のガトーショコラ」を考えるときに、
生クリームを使っていないのに、生チョコを食べているくらいの満足感がほしい!
そう思って作っています。
一代目は、後味さっぱり。
二代目は、ビターなココアの香りを感じたい。
そして、三代目は、生チョコ感UP
刻んだチョコレートがアクセントとなり、
ココアとアーモンドパウダーを使った生地は、
一代目と二代目とはまた違う、ガトーショコラとなりました。
小麦粉を使わない事で、焼き菓子感が少なくなり、チョコを味わえる生地になったかと思います。
また、これが食べたいと思ったガトーショコラを思いついたら
四代目、五代目と、続いていくと思います。
親戚が集まる。友人が遊びに来る。単純に私が食べたい。
お店で教えてもらってから、飽きずにず~っと作っています。
その度に、もっと、美味しいものが食べたいと、
試行錯誤を繰り返しながら、楽しく作っていました。
これがまた食べたいと、リクエストが一番多かったお菓子です。
それからそれから。。。
お店を始めて、毎週作り始めると、
ちょっとした温度で、食感が微妙に違ったり、
生クリーム、卵、クリームチーズも農作物だということを感じながら、
微妙な味わいの変化を計算しながら作るのは、
本当に、楽しいです。
で、やっと自覚症状が出てきました。
自分としては、当たり前の事を、当たり前にしている事なんですが、
「え???こだわりすぎ???」
と、言うことで、完全に私の味わいになったあの日から、
「こだわりのチーズケーキ」と名前をつけました。
そして、あの食感、あの味わい(材料)、スプーンの大きさ、何から何までこだわりたい。
そんな思いが、ますます大きくなりまして、、、
さりげなく、3度目の大きなリニューアルをいたしました。
「こだわるちーずけーき」に名前が変更になっています。
こだわり続ける限り、また、名前が変わっていくのかなぁ。。。、
開業前に、友人のお祝いで作りました。
その時の気持ちを忘れないように、彼女の名前を頂きました。
彼女は、いちじくが好きとの事で、いちじくのお菓子をせっせと考えていたのですが、
なかなか合う生地が見つからず。。。。
そして、20年近く使っていた、電気オーブンの下火の焼きムラがひどく、
上火でしか、焼けない状況になってきました。
「う~ん。。。結婚のお祝いだし、バームクーヘンでも焼いてみる?」
まずは、試作!
いつも使っているバターが足りない。
ちょうど、他で使う予定だった、バターがあったので、ブレンドしたり、
手元にある材料でとりあえず作ってみました。
「予想以上に美味い!!!!!!!!!」
友人の結婚式では、全員に食べてもらえる数はなかったので、
じゃんけん大会で、食べて頂いた方には、大変喜んで頂き、そうでない方には、大変残念がって頂くという結果で、無事お祝いに間に合わせる事ができました。
さて、開業前。
「あんなに、いい加減につくったレシピでいいのかなぁ・・・」
と、思い、再度試作をしたのですが、
あれ以上のレシピにはならず、
結局、適当につくったレシピを使っています。
現在は、壊れた電気オーブンでは無く、下火、上火が調節できるガスオーブンで、
焼いておりますので、焼き上がりの生地は、あの時以上に美味しいものとなっています。
そして、今までは、4層までしか、重ねる事が出来なかった生地が、
5層に重ねる事ができるようになりました。
味も進化し、バームクーヘンとしての美味しさが増しました。
新しくなった、バームクーヘンを今一度お試しください。
失敗は、成功のもとって、本当???
マカロンって、ふわっと帽子みたいにが盛り上がって、
ピエ(帽子のつばみたいな部分)がにょきっと出てくると、
可愛くって、テンションが上がるお菓子なんですが、
自分が美味しいと思うマカロンにあまり出会った事が無く、
苦手なお菓子の一つです。
それで、なんとなく、作る気が起こらなかったんです。
でも、リクエストのあるお菓子の一つだし、
唯一美味しいと思えた、チョコレートのマカロンを、
クリスマスケーキの飾りに使いたいって思って、
頑張ってみる事にしました。
まずは、作ってみたいと思うレシピを探します。
数冊見比べると、作った事の無いレシピ発見!
ワクワクしながらとりあえず作ってみました。
生地の段階で、こりゃ、失敗したなってわかりつつ、焼き上げました。
案の定、マカロンとは思えない、なんじゃこりゃって見た目です。
食べれそうなので食べました。
確かに失敗してますが、ココア風味が香るなかなか美味しい??味??かな??
成功したら、美味しいかもしれないと思い、
とりあえず、もう一度、何が失敗したのか、
考えながら作ります。
生地を絞っている時から、なんかいい感じ♪
焼き上がりは、想像以上に可愛いマカロンが出来上がりました。
めっちゃ、可愛い♪テンションが上がりつつ、
パクっと食べてみると、
うまい!
外がサクッ。パリッ。中がしっとり、
アーモンドとカカオの味わいと甘味が口の中に広がります。
美味しいマカロンって、皮だけで美味しいのねぇ!!!
ガナッシュを入れたら、さらに美味しい!!!
わ~い!わ~い!出来た!出来た!
と、思ったのですが、それから、約2か月間、
1度、近いものができ、2度、それなりのものができた以外、
何十回と失敗が続きます。
その都度、失敗の仕方が違うので、
もう一度レシピを見返したり、HPで検索をしたり、
検索ワードも、何を入れたら、原因がわかるのか、
わからないままの検索なので、知りたい事がなかなか見つかりません。
それでも、繰り返して作ります。
やっと、自分なりのレシピ、作り方が理解できてきたように思います。
店頭に並べられる自信を持てるお菓子になりました。
失敗も、これだけ繰り返せば成功するって事なのか?
お菓子というのは、奥が深いです。